なんで少子化を放置したのか、真面目に疑問なんですが 前編
どうも、ゆうしんです。
結果論、後出しジャンケン。かもしれませんが、これだけはほんとに疑問で、言っておきたい。
「なんでここまで少子化を放置したのか」ってこと。
少子化って普通に「国の衰退」じゃないですか。
今よりも人口が減っていくんですよ。
全力で阻止しないといけない異常事態ですよね。
なんせ人類は何十万年もの間、疫病とか災害とかを除けば人口は一貫して増え続けてきたわけで。
それを我々の世代、この数十年で減少に転じるという未知の世界に突入しているわけです。
だめっすよね。
人口減ったら需要も減る。労働力減る。お客さん減る。GDP減る。
そんなの絶対避けなきゃならない事態のはずです。
なのに何十年経っても、全く改善してませんよね。
いや何してんの?
少子化も自己責任ですかね
ってとこで思うのが、実は少子化は深刻な問題として見られてなかったんじゃないかってこと。
なぜなら、昔の人の感覚だと
「結婚は絶対にしなければいけないもの」
「子供は必ず産むもの(しかもなるべくたくさん)」
ってのが常識。
なので
子供なんて放っておいても増えるもの
だったわけです。
戦前の家父長制のもとでは、家系を途絶えさせないことが至上の命題。
さらに乳幼児死亡率も高かったので、とにかくたくさん子供を産まないといけない。
その感覚は戦後もしばらく続いていて、それがベビーブームを作ったわけですよね。
戦争で「一家の主」が出兵していなくなり、子作りができない
↓
「やばい、このままでは家が途絶える」という危機感
↓
戦争が終わり、引き上げてきた「一家の主」が一斉に子作り
↓
ジャンジャン子供が生まれた
↓
医療の発達で乳幼児死亡率も低下
↓
人口爆発!!
いろんな幸運(?)が重なった結果の人口激増時代だったわけですね。
でも、当時の人はそう思わなかった。
人口は増えて当たり前。これからも増え続ける。
そう信じて疑わなかったんですね。
で、少子化の原因である非婚化・晩婚化についても、「個人の問題」「自己責任」と思って、何も対策をしてこなかった。
普通に生きてたら自動的に老害になる国。それが日本
まあ、生まれ育った時代の常識を疑うってのは、99%の人にとっては至難の業です。
その常識の中にいる限りは。
何か特殊な事情があって、その社会の「外」から客観的に見る経験がないと、ほぼ無理なんですよね。
(僕のように不登校や引きこもりを経験した人とか)
話を戻すと、とにかく「子供はジャンジャン生まれて当たり前」だった時代があって、その頃に生まれた人たちが、まだ今も社会の中枢にいるわけです。
いわゆる団塊の世代は引退してますが、その下の60代・50代も人口は多く、さらに40代は「団塊ジュニア」でもっと多い。
この巨大な人口の塊が、古い常識をアップデートしなかったために、少子化対策の必要性が周知されなかった。
やることと言えば
「結婚は早い方がいい」
「子供を生んで一人前」
などと口うるさく言うだけ。
非婚化、晩婚化がどんどん進んでいることにも全く向き合わず、
「今の若者は結婚もせずにフラフラして、だらしない」
みたいな精神論、モラルの問題にしてしまう。
大人になってから勉強しない人が大半なので、当たり前ですね。
アップデートしようにも、情報が入ってこないんですから。
普通に生きてたら老害になってしまう国なんですよ。日本って。
続きます。
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