僕たちは最後の革命のチャンスを逃した
どうも、ゆうしんです。
「革命のチャンスを逃した」
エモーショナルなタイトルをつけましたが、ほんとにこう思ってます。
何の話かというと「格差」「富の偏在」の話です。
今は歴史上類を見ない、ものすごい富の偏在が起きています。
なんせ
世界の上位1%の富裕層が持つ資産が、残り99%の資産の合計を上回っている
って状況。
また、
世界の上位8人の富裕層の持つ資産が、下位36億人の資産額と同じ
なんていう驚くべき調査結果を、イギリスの非営利団体オックスファムが発表しています。
普通に考えて異常だと思います。
が、この格差はこれからも開き続けるのでしょう。
歴史をみると一貫して格差は拡大し続けてますからね。
日本も格差社会進行中
日本も例外じゃないです。
小泉政権で「20年遅れのサッチャリズム」が始まって以降、一貫して庶民を締め付け、大企業を優遇し、「弱肉強食」「弱き者は滅びよ」って競争社会をつくり、弱者は「自己責任」と放置して当然の空気を作り…
その結果、所得格差がOECD加盟国でワースト8位(ユニセフの調査)という、GDP世界3位の先進国にあるまじき状況になってます。
企業の利益も内部留保も過去最高。会社は儲かってる。
なのに、賃金は上がらない。
先進国でも日本だけがこの20年賃金がほぼ上がってないっていう恥ずべき状況です。
これは、他の先進国がとっくに勝負を降りた製造業の土俵にいつまでも固執し、中国・タイ・ベトナムなど賃金の安い国と「世界の工場」の座を争うという
愚劣な勝負を、日本企業がいまだに続けているからですね。
日本企業というか、錚々たる大企業のお偉いさんの集まり=経団連がそういう意向を持っていて、自民党は経団連に逆らえませんから、賃金はなかなか上げられなかったわけです。
この状況、僕たち労働者からすると先進国の座を自ら降りようとしているとしか思えないですよね。
でも、知ってました?経団連にもちゃんと言い分があるんですよ。
日本は他の先進国と比較して人口が多いので、
[富裕層(元請け)]
[貧困層(下請け)]
という階層を作って、貧困層を低賃金で働かせれば、一国の中で輸入-輸出関係を再現し、最強の経済圏を作ることができると。
そのために、日本人の貧困層は、中国・タイ・ベトナムと同レベルの賃金に抑えておくのが正しい、と。
賃金が同じなら、言葉の問題もなく教育レベルも高い日本人を使うほうが良いですからね。
ふざけんなですよね。
これがこの20年進んできた日本の現状ですが、これは僕が高校生から30代を過ごした20年でもあります。
これを見て、今ここにきて「諦め」の境地に至っています。
この流れを覆すのは不可能。と。
「革命」「クーデター」は今さら起きようがない
お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧しきものチャンスは与えられず、貧しいまま。
という流れは、市場経済、および資本主義の発達とともに一貫して進んでいます。
それを覆すのは貧しきものによるデモ、暴動、クーデター、革命。
日本でも一揆や打ちこわし、近代に入っても「米騒動」なんて反乱があったのは小学校で習いましたね。
特に18世紀の産業革命以降は格差拡大が加速し、今は歴史上最も経済格差の大きい時代です。
でも、クーデターにつながるような反乱の気配があるかというと、ほとんど皆無です。
なぜかというと、「みんなそこそこ満足しているから」ですね。
一応、食べていく収入はある。
住む家もある。車もある。テレビもスマホもある。娯楽もそこそこ楽しめる。
難しいことは分からないけど「とりあえず食べていけてるんだから、まあいいんじゃない?」と。
ある種「事なかれ主義」で日常をやり過ごしている。
みんな仕事や生活で忙しいですから、無理もないことです。
でも、冒頭の数字を見ると、それでいいのかなあとも思うんですよ。
「そこそこ満足」どころじゃなく、もっともっとみんな豊かになれるだけのお金を、本当は稼いでいるんじゃないかって。
だって
上位8人の収入>下位36億人の収入
ですからね。
いくら企業のお金と個人のお金は使いみちが違うって言ったって、この格差はあまりにもひどい。
ひどいことは分かっていながら、この流れは変えられない。
変えられるなら、ここに至るまでにどこかで是正されているはずです。
たぶん、僕たちはどこかの時点で、この流れを止める最後のチャンスを逃したんですよ。
オイルショックなのか、バブル崩壊なのか、民主党政権の失敗なのか。
いくつかチャンスはあったのですが、与えられている「そこそこ満足」な生活に埋もれて、声を上げないまま終わってしまった。
政治も経済も「一強多弱」の状況ですが、これは覆せないと思います。
権力の矛盾を暴き、自浄を促すべきマスコミも権力に逆らえない状況。
自民党政権はこれからも盤石ですね。
っていうか、もう永遠に続くのではないかって思います。
もちろん、それは日本の衰退が続くという意味であり、喜ぶことではありません。
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