“税金泥棒”で炎上、堀江貴文氏の年金デモ批判について思う ①
どうも、ゆうしんです。
堀江貴文氏の年金デモ批判の件。
Twitterを中心に炎上してますが、長引いてますね。
僕は堀江さんを好き・嫌いどちらでもないのですが、この件については堀江さん分が悪いと思います。
客観的に見るとね。
無理もないです。だって彼は門外漢だもの。
それを専門家がまともに相手しているのがおかしいんですよ。
彼は優れた起業家であり情報発信者ですが、年金や社会保障については専門外です。
彼のファンならともかく、それ以外のほとんどの人にとっては、この件で彼の話を聞く意味はほとんどありません。
でも僕はファンかもしれん
好きでも嫌いでもないと言いましたが、僕は彼の本を何冊も読んでいて、少なからず影響も受けています。
“ファン”のつもりはないのですが、そう言っても良いかもしれませんし、ファンだとするとけっこう古株だと思います。
なんせ初見は、まだ「エッジ株式会社」(旧オン・ザ・エッヂ)の社長だった彼が、「ライブドア」に社名変更するタイミングでインタビューを受けている某経済誌の記事でした。
調べたら2004年ですね。
確か大学の図書館で読んだ記憶があります。
「オン・ザ・エッヂ」「エッジ」という、IT業界でそこそこ名が知れ渡っている社名を捨てることに未練はないか?という記者からの質問に
「名前に固執はしない。実益が大事」みたいに言っていたのを覚えています。
実益というのはライブドアという社名の知名度ですね。
「ライブドア」はエッジが買収したプロバイダ会社の名前。
ライブドアは経営は上手くいかなかったものの、多額の広告費をかけて宣伝して、一般層にも社名が知られていました。
「この知名度を使わない手はない」ってことですね。
この徹底した合理性と、既成の概念にとらわれず本質を追求する姿勢。
この人すごいな、と驚いたのが最初の印象です。
そこから彼に興味を持ち、逮捕されるまでの間に出た著作はほとんど読んでましたね。
あれ、やっぱりファンだったのかも。
でも、そのファンも長年やってるといろいろ見えてきて、客観的に見るようになってきて。
僕の知識も増えたからかもしれんけど。
一門外漢の単なる感想
彼の強みは「常識に囚われず、本質だけを見ている」ところ。
この部分は本当に飛び抜けて凄いと思います。
何にも囚われず、本質しか見ていないから、行動力がハンパない。
本人からするとそれが普通で、どうでもいいことに囚われている方が不思議なんでしょうけど。
そこは大いに見習うべきだし、尊敬すべきと思います。
でも、だからって彼が全てを知っているわけじゃない。
これは彼自身も言ってますが、別に特別な情報ルートがあるわけじゃなく、情報源はスマホのニュースアプリとTwitterがメインとか。
その普通のニュースを、彼のフィルターを通して本質をあぶり出し、独自の視点で発信をしているわけです。
その情報発信力は凄いんですけど、あくまで彼のフィルターであって、それが正しいとは限らない。
彼も人間ですから、偏っている場合もあるし、知らないことだってある。
例を挙げると、原発の放射性廃棄物の話ですね。
「放射性廃棄物なんて海に沈めればいい」と言っちゃってたりして。
てめーらがガーガー騒ぐから費用がかかってんの理解できないの?高レベル放射性廃棄物なんか本当は日本海溝に沈めりゃいいんだよ。 https://t.co/Td6yRg4Fll
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 7, 2018
もちろんいろんな意見はあっていいんですけど、この意見に賛同する人って世界中どこを探してもほとんどいないでしょう。
日本海溝に沈めれば済むのなら、とっくにやってますよ。
国民が「ガーガー」騒いだくらいのことで、国が何兆円も余分な廃棄物処理費用を出すと思ってんですかね?
ずいぶん弱腰かつ太っ腹な政府だなあ。
今、放射性廃棄物は捨てるところがなくて、全国の原発敷地内に暫定的に“仮置き”してる状況です。
もちろんそれにもお金がかかってますし、原発を稼働し続ける限り増えるのだから、いずれは行き場を探さないといけない。
これらのコスト、それも何万年も管理し続ける費用を考えたら、何百兆円でも足りないでしょう。
「合理的」な堀江さんが、これだけの無駄な費用をどうして放置できるんでしょうか?
全国の原発に仮置きされている放射性廃棄物を集めて、輸送船に積んで、日本海溝の上からドカドカと海に落とす。
多分、百億円もかかりませんよね。詳しくは知らんけど、何百兆円と比べたら微々たるもの。
ロケット開発なんかより、ずっとずっと世界の未来のために有益じゃないですか?何でやらないんだろ?
不思議です。
結局、「言ってるだけ」なんですよ。
専門家がよってたかって解決できてないんだから、素人の堀江さんが「〇〇すりゃいいんだよ」で片付く問題なわけない。
単なる門外漢の感想であって、まともに取り合う意味も本当はないんです。
さらに言うと、それは本人も分かってると思います。
自分のビジネスでもないわけだし、ごく一般の社会問題について「誰が何を言っても別にいいじゃん」という。
(それ言ったらこのブログだってそうです。読みたい人だけ読んで、価値をわかってもらえればいいです)
実は、僕もそう思います。
人を傷つけたり侮辱したりしない限りは好きなこと言ってていいんです。
彼の口を塞ぐつもりは全くない。
間違っているのは、そういう門外漢の言説をいちいち取り上げて広めるマスコミの報道です。
続きます。
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