「人間は習慣の生き物」→習慣化が難しい人はどうすれば…②
安定しない人の習慣化への道
続き、習慣化の話に戻ります。
とにかく人間の生活に「習慣化」は大事な要素なんだけど、
それがやりにくい人もいて、その場合はとても生きづらいことになる。
どうすれば?
というと難しいのですが、そこはやはり「仕組み」を利用するしかない。
それも「オリジナルの仕組み」です。これ大事。
周りの友達や先生、親の言うことなんて、ほんと何の役にも立たないです。
“安定している人”の対策なんて、
「忘れるならメモをしろ」とか、
「見える所に書いて貼っておく」とか、その程度のもん。
それしか浮かばないんですよ。
それが役に立たない人がいるなんて想像もつかないので。
「そもそもメモを見ること自体を忘れる」とか、
「見ても内容が自分で理解できない(読めないとかじゃなく、思い出せない)」
みたいなレベルの不安定さを叩き出す人に、そんな対策は無意味です。
もっと強い仕組み。
強いというのは、罰とか強制力で無理やりという意味ではなく、
「気づいたらやってる」とか、自然と自分からやるように仕向けられるような、
今ある自分の習慣や、心理状態に合わせた仕組みです。
「気持ちいい」から成功した。僕の習慣化の例
僕の例ですが、何年か前に「水泳」の習慣化に成功したことがありました。
今は週1とか2に減っちゃってますが、1~2年前は週6か7、
ほぼ毎日1.5から2.0km、ガッツリ泳いでました。
中学はテニス部でしたが、中1の秋から不登校だったので、
そんなガチで運動する習慣なんて20年以上ありませんでした。
それでも習慣化に成功したのは、「報酬」があったからです。
その報酬とは、
・水泳中とその後の爽快感
・プールの後の風呂の気持ちよさ
・その後も続く精神安定効果
というものでした。
要は「鬱からの開放」です。
とにかく鬱に苦しんでいた僕にとって、
鬱から開放されることは「救い」であり、何よりの報酬でした。
このレベルの強烈な報酬を何かしら用意しないと、習慣化は難しい。
「強い仕組み」とは、イコール「強力な快感をもたらす報酬」を用意することと
言っても良いかもしれません。
好きなこと、快感を得られる何かをたっぷり用意する。
「ごほうび」ですね。
お菓子でも漫画でもゲームでもなんでも。
最初は「10秒」でできることから始める
で、ジョギングを習慣化したいなら、
「15分走る→お菓子を食べる」をセットにするとか。
15分がつらければ最初は5分にするとか、
それでもつらければ、着替えて靴を履いただけでよしとする。
どんなに小さなことでも「努力→報酬」を繰り返して、
「頑張れば楽しいことが待っている」ということを脳の報酬系に刷り込む。
最初から無理をしても絶対に続きません。
「つらいけど乗り越えよう」
「習慣化するまでは頑張ろう」
みたいな踏ん張りは、メンタルが安定している人だからできることです。
意思が最弱レベルに弱い僕たちのような人種は、
極限までハードルを下げて、それこそ10秒でできるような
しょぼい目標から始めましょう。
たぶん、たいていの人は靴を履いたら、外に出たくなります。
外に出れば、少しは歩くでしょうし、なんなら走りたくなる。
ならなければそれでもOK。
家に入って、お菓子食べましょう。
追記:人のアドバイスが役に立たないつらさ…
ここまで書いておいてアレなんですが、
「こうしたら習慣が身に付くよ」なんてノウハウやマインドは、
残念ながらメンタルが弱い人、特に鬱とかの精神疾患がある人にとって、
あまり参考になりません。
経験上、役に立ったことはめったにないです。
ここで「安定しない人」と対象者を設定して、
その立場で書いたつもりなので、
少しは寄り添えているとは思いますが。
それでも、結局一人ひとり試行錯誤して、
自分のオリジナルの「型」を作り上げるしかない。
その中で絶対忘れたらダメなのは、
「自分の感覚」を大事にすることです。
自分が何をイヤだと思って、
何を楽しいと思うか。
これを無視して、イヤだという感情を抑え込んで
社会が決めた「よいこと」をやろうとしても、絶対続きません。
下手すると、そのうち壊れます。
だから、人からのアドバイスが本当に役に立たないのです。
これについては長くなりそうなので、次回以降どっかで書きます。
とりとめのない内容になりましたが、
習慣化の話に戻すと
「とにかく自分の感覚を大事にして、楽しんで取り組む」
ってことが大切ですよ、というお話でした。
そんじゃまた次回!
コメントフォーム